この春から働き始めた方の多くはGWの直前に初任給をもらったことでしょう。
初任給ってワクワクしますよね。学生時代にバイトを頑張って多く稼いでいた人には物足りないかもしれませんが、15~20万という金額を振り込みでもらうのは初めての人も多いはずです。
初任給をどのように使うのか、というのはよく話題に上ります。
親へのプレゼントを買ってもいいですし、自分へのご褒美ももちろんありです。後から思い出せる使い方をしておくと、今後話題になった時にネタにもなって良いですよ。
さて今日は初任給をもらった皆さんに、できれば初任給から少しでも投資を始めるといいんじゃないかな、ということをお話しします。
初任給から投資を始めるメリット
初任給から投資を始めるメリットは3つあります。
- 給料から毎月一定額を投資にお金を回す習慣を作れる
- 複利のメリットを最大限享受できる
- 証券口座を開設しておくことで今後の投資ハードルが下がる
1言でまとめると投資は早いうちに始めた方が習慣付けもしやすいし、金銭的にもトータルで得するよというお話です。1つずつ説明します。
給料から毎月一定額を投資にお金を回す習慣を作れる
これは言葉通りですが、初任給からけじめをつけてお金を管理することで以降の毎月の給料を管理する習慣が身につきやすいです。
4月は入社したばかりで歓迎会なども多く、出費が多いはずです。しかし、そこで「仕方ないよね」とダラダラお金を使ってしまっている人は今後も貯金や投資ができない可能性が高いです。
反対に少額でも、初任給から貯金や投資を開始すると次の月以降も続けられる可能性が高いです。貯金する場合でも投資する場合でも、天引きされるように設定しておくのも良いですね。
特に実家住みの人は独立する前の期間にできるだけ貯金・投資を十分にしておくと、1人暮らしを始める際の不安が少なくなりますよ。
複利のメリットを最大限享受できる
金銭的な観点ではこれが1番大きいメリットですね。
複利とは元本のお金についた利子にも、次の利子がつくことです。反対に元本のみに利子がつくのは単利と言います。
利子にも利子がつくということは、元本がどんどん増えていくということです。利子は一定の期間待たないとつかないので、利子がつく回数を増やすために早い時期から元本を増やしていくというのが非常に有効です。
言葉では今ひとつイメージが湧かないと思いますので実際に単利と複利それぞれで、100万円にどのように利子がつくのか例を挙げてみます。
例. 「単利」で年3%の利子の株を100万円分購入した場合 1年目 : 100万から103万に増える(利子が100万の3% →3万円) 2年目 : 103万から106万に増える(利子が100万の3% →3万円) 3年目 : 106万から109万に増える(利子が100万の3% →3万円) ・・・とこのように単利の場合は元本の100万円のみが利子の対象となり、毎年一定額が増えていくのが分かりますでしょうか。単利は身近な例だと定期預金や国債などに多いですね。
なるほど。単利は毎年もらえる利子の金額が一定なんだね。
例:「複利」で年3%の利子の株を100万円分購入した場合 1年目 : 100万から103万に増える(利子が100万の3% →3万円) 2年目 : 103万から106万900円に増える(利子が103万の3% →3万900円) 3年目 : 106万900円から109万2727円に増える(利子が106万900円の3% →3万1827円) ・・・とこのように複利の場合は元本の100万円のみでなく、前年についた利子も利子の計算対象となり、毎年もらえる利子の金額が増えていくことになります。
複利は毎年もらえる利子が増えてお得だな!
上記は3年目までの例ですが、もちろんもっと長い期間を取れば単利と複利の差額はどんどん大きくなります。初任給という第一歩から元本を増やしていくことで、将来の大きな利子につながります。
証券口座を開設しておくことで今後の投資ハードルが下がる
これは人によるかもしれませんが、株式や投資信託への投資を始めるには証券口座を開く必要があります。入社1年目のこの時期に口座だけでも作っておくと、投資がぐっと身近になるのです。
1度口座さえ開いてしまえば、その後はネットバンキングで売買取引や入出金ができるので積田でできない月があったりしても、いつでもすぐに再会できます。
また今現在もあるかは分かりませんが、口座を開いてX万円入金すると3千円プレゼント!というキャンペーンが春は多いです。こういったキャンペーンをうまく活用すると、3千円までは仮に損してもプラマイゼロ(経験値だけゲット)という考え方ができて心理的ハードルも下がります。
仕事が忙しくなってくるとプライベートで口座開設の書類と向き合うのもしんどいと思うので、研修やOJTの期間中にサクッと口座を開くのがオススメですね。
※実際には銀行の証券口座を使うという手もありますが、銀行は手数料が非常に高いためオススメしません。個人で取り組む分にはネット証券の口座が最もお得です。ここらへんの説明は別記事を用意してまた説明したいと思います。
まずは貯金が大事!…だけど余裕があれば同時に始めよう
初任給から始めよう!ということで説明してきましたが、投資はあくまで余剰資金でやるのがベストです。例えば1人暮らしを始めたばかりで余裕がないとか、今まで貯金をしたことがない、という方はまずはまとまった金額の貯金を優先しても良いと思います。
ただもし学生時代のバイトですでに貯金がある方や、実家済みで少し余裕があるという方は貯金と同時並行で投資も始めると良いと思います。
貯金に1万円、投資に1万円など並行してどちらも金額を増やしていけると心にもゆとりが出ると思います。
私自身は働き始めた時は実家済みだったため、1人暮らし用の貯金を毎月2万円貯めつつ、月1万5千円を投資に回していました。
まだ迷ってるけど興味が出てきた方へ
簡単に初任給から投資を始めるメリットを説明してみましたが、もちろん投資は自己責任で行うものになります。株式や投信は元本保証ではありませんから、よく検討してくださいね。
最後に、投資や貯金に興味が出てきたけど何から始めたら良いか分からないという方のために、オススメのブログと書籍を1つずつ紹介して終わりたいと思います。
お勧め書籍
お金の本は意外とたくさん出版されていて、どれも似たり寄ったりなのですが、こちらの本は私が読んだ中で最も分かりやすくためになったものです。
投資以外にも貯金や保険をどう考えたら良いか?年金がもらえるか不安だな?という疑問や不安に対する意見も載っているので、自分でよく考えてお金を管理する能力を身に付けたい!という人が1冊目に読む本としてお勧めです。
お勧めブログ
こちらはたぱぞうさんという方が運営されているブログです。たぱぞうさんはアメリカの株への投資を行われており、多くの記事を書かれています。アメリカの株の話が多いですが、読者からの投資の相談へ回答していたり、若者や個人投資家向けの投資の考え方の記事も多いのできっと参考になると思います。
この記事を読んであなたが投資やお金について考えるきっかけとなれば幸いです!
ではまた!