難しく考えずに貯金したい人は財形貯蓄の利用がオススメ！

先が見えない時代だからこそ、今は若い人ほど貯金の意識が高いですよね。

ネットで最安値の家電を探したり、コスパを気にしたり、節約にも気を使っている人が多いです。

でも中にはなかなか貯金できない、どうやって貯金したらいいのか分からない、という人もいると思います。今日はそんな悩みを持つ方に財形貯蓄を活用して貯金する方法をご紹介します。

　

財形貯蓄制度とは

財形貯蓄制度というのは企業が実施する福利厚生の1つで、財形に加入すると指定した金額を給料から天引きで「財産形成預金口座」という口座に貯金してくれます。

この制度の目的は働く人の資産形成の応援です。国が法律で「勤労者財産形成促進法」という法律でルールを定めている制度です。

財形貯蓄には下記の3種類の口座があるのですが、どれも働く人の生活を支援する内容であることがわかると思います。

• 一般財形貯蓄…いつでも解約可能で、お金の使い道は限定されません。
• 住宅財形貯蓄…住宅を購入するための資産形成が目的の貯蓄です。利子が非課税になります。
• 年金財形貯蓄…老後の年金となる貯蓄です。こちらも利子が非課税になります。

どの財形でもメリットはありますが、「貯金がしたい」という目的の人には一般財形がオススメです。

財形貯蓄に加入するメリット

財形貯蓄に加入するメリットは「給料から天引きされる強制力」「企業から奨励金がつくことがある」の2つです。

1つめのメリットは「給料から天引きされる強制力」です。

財形に加入する際には毎月いくら財形の口座に入れるのかを加入者が指定します。

例えばあなたが1万円と指定して財形に加入すると、毎月給料から1万円がまず財形の口座に振り込まれて、残りが給料としてあなたの口座に振り込まれます。

給料からあらかじめ引かれているので、給料として振り込まれたお金を全額使ってしまったとしても財形口座の1万円は貯金できたことになります。このように強制力があるので、お金があればあるだけ使ってしまう…という人にはかなりオススメの方法です。

2つめのメリットは「企業から奨励金がつくことがある」ことです。

最近では銀行の普通口座にただ預けているだけだと、利子は0.010%のほどで、雀の涙もないくらいの利子しかつきません。

しかし企業によっては福利厚生として財形貯蓄制度があるだけでなく、財形に加入すると積み立てた金額に対して奨励金が出ることがあるのです。

奨励金の金額は企業ごとに異なりますが、年に0.5%~4%と銀行の利子よりはかなり割りが良いことが多いです。もちろん業績や景気によって今後奨励金が減額されたり、無くなったりする可能性もありますが、もし支給される場合は積極的に活用しましょう。

財形貯蓄の注意点

ここまでメリットを説明してきましたが、財形には2つ注意点があります。

まず1つめの注意点は、「財形を実施していない企業もある」ということです。

最初に述べたように、財形貯蓄はあくまで福利厚生の一環として、企業が任意で導入する制度なので実施していない企業もあります。ご自分の所属する企業が実施していない場合には、残念ながらこの制度を活用することはできません。

財形を実施していない＝福利厚生が悪い、というわけではありません。しかし、気になるようであれば就職活動・転職活動中の方は企業に質問してみると良いでしょう。

私個人の印象では国内のある程度の規模の企業の多くは導入しており、ベンチャー企業や外資企業などはあまり導入していないイメージです。

次に2つめの注意点は「解約にはかなり手間がかかる」ということです。

財形貯蓄の口座解約は会社の手続きを通す必要もあり、すぐには引き落とせません。これは自制できなくて使ってしまうことを防ぐメリットでもありますが、解約の必要に迫られた時にはデメリットです。

上記のように張り切って毎月高額の引き落とし額を設定してしまうと、どうしてもお金が必要な時にすぐ降ろせるお金が足りなくなってしまうリスクがあります。

設定する金額には気をつけて、あまり高い金額は設定しないようにしましょう。

大半の企業ではボーナスからも財形に入れる金額を指定できるので、余裕がある場合にはボーナスから回して金額を調整できますよ。

まとめ

給料から天引きで貯金をしてくれて、奨励金がもらえるなど様々なメリットがある財形貯蓄制度はお金を貯める手段として非常に優秀です。ぜひ上手に活用して、資産を築いていきましょう。

ではまた！